20トン電車のヴァリエーションとして、三作(三池製作所)製の14号機を取り上げましょう。
三作の製造とされるのは13〜16号の4両です。つづく17号以降は45トン電車へと大型化しますので、本線用20トン電車としては、最終増備のグループとなりました。私が最初に訪ねた頃(1990年)には、すでに13号と15号の姿はなく、14号のみが配置、16号が廃車留置という状況でした。竣工図表によれば、13号が昭和3年製、14〜16号が昭和9年製、オリジナル1号機が明治44年製ですから、じつに25年にわたる息の長い増備だったことになります。昭和30年代に運転室拡張や、軸間距離拡大の工事を受け、最終的なスタイルは1〜12号と変わるところはありません。
撮影時点では、実車14号はいつも港本庫(*)に留置されていました。電源車対応車として、浜側ボンネットに電気ジャンパ栓を装備していましたが、ペアとなるべき電源車(デ形)は1両が廃車済みで足らず、その立場は予備12号の予予備で、ほとんど稼動のチャンスはなかったと思われました。すでに塗装の褪色が顕著でしたが、鉄道廃止以前に姿を消しています。
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