原万田駅は、三池鉄道と国道208号が立体交差するそばにあった通勤駅です。築堤をゆく三池鉄道はいかにも本線らしい余裕が感じられますが、一日2往復の運行にはもったいないほどでした。駅そばは今では国道沿いの商業地に変わり、撮影の合間にはファーストフードを重宝しましたが、古い地図をみると周囲には社宅地が広がっていたはずでした。撮り始めた頃には、既にいくつかは閉鎖されたり、更地になっていたりと覚えています。当時は住人もなく荒れるにまかせた社宅地というのが点々とありました。
上下ホームは構内踏切で結ばれていましたが、列車通過ではちゃんと打鐘していました。白線もしっかりと刻まれ、いつ通勤列車が来ても可笑しくない雰囲気満点。
原万田駅からは2方向への支線が分岐していました。玉名線(原万田〜平井)分岐点は、駅から宮浦方に少し離れた地点でしたが、ポイントや渡り線はすでに撤去済みでした。枕木だけが玉名線の廃線跡を示していました。もうひとつ、荒尾駅への連絡線がありましたが、原万田側からの痕跡は見つかりません。この連絡線は謎のひとつで、本当に連絡していたのか(地図を見る限り、三池鉄道とは併走するだけで、そのまま玉名線(当時は三井化学工業専用鉄道)に続いている)、敷設者はだれか(陸軍造兵廠?)等。面白いことに、原万田駅そばの小学校の正門にいたる道が、廃線跡と重なっています。
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